番外編

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ふと思い出し、名刺入れからあの名刺を取り出した。 蝶の夢。 綺麗な名刺をじっと眺める。 『話くらい聞いてあげるから』 あの言葉を思い出す。 俺は自然と店の方向に足を向けた。 聞いてもらうだけでいい。 他人に聞いてもらう事で、この胸の内が軽くなるなら。 『蝶の夢』に向かったのはそんな軽い気持ちからだった。
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