番外編

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くるくると軽く巻かれた髪を下ろし、シックなワンピースを着た優花。 身長は結構低い。 大人っぽいメイクをし、大きな瞳をこちらに向けている。 「君がママさんの紹介?」 俺が言うと、優花は俺を見上げて微笑んだ。 結構可愛いな。 メイクや洋服は大人っぽいのに、小さめな身長や細い手足がやや若い印象。 「どこ行きたい?」 聞く俺に優花は悩んだのだろう。頬に手を当て考え込んでいる。 「大抵、お客様の希望に合わせてるんですよ。すみません」 そうか、彼女達は俺達に合わせて恋人を演じてくれるんだ。 俺はしばらく考えた。 「じゃあ、とりあえずご飯行こうか?近くにいい店があるから」 優花は黙って頷いた。
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