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近くのレストランに優花を連れて入る。
「ここ、高くないですか?」
内装の高級感に圧倒されたのか、優花がおずおずと聞いてきた。
本当に子供っぽい。
「大丈夫だよ」
俺は優花を席に促した。
料理を間に俺達はたわいもない話をする。
時折優花が慣れない手で食事をするのを見て、おもわずゆりを思い出す。
そういえば、ゆりもこういう所は苦手だったな。
思い出すだけで、胸が辛い。
優花に時折笑顔を浮かべるけど、思い出すのはゆりの事ばかり。
ついついうわの空になる。
「あの」
優花がふいに声をあげた。
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