第2章

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私が働くのは週に一度。 両親には、塾の日を増やしたといってある。 本当の塾の日も帰りは深夜になるし、塾の費用は引き落としで、通帳をまともに見ない親に気づかれる事はない。 「和人くんてば、優花ちゃんの来る日に必ず指名してくるのよ。他の子には手を出さないの」 ママの言葉が嬉しい。 今日の客。 和人さんもママのお目がねにかかった一人。 あの人なら大丈夫だと、ママは自信満々に言った事がある。 だから、頻繁にご指名があっても、ママは全く気にしない。 彼は私とは本気の恋愛はしないと確信しているからだ。
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