第2章

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私は違う。 いつの間にか彼が指名してくれる事に胸を踊らせる様になった。 でも、この想いは秘密。 バレたらここにいられない。 彼には会えなくなる。 それに彼は私が高校生だと知らない。 事実を知ればもう会ってはもらえないから。 だから私は仮面を被る。 本当に彼を好きだと悟られない様に。 それがこの逢瀬の代償だから。 「いってらっしゃい。気をつけて」 私は、魔法使い達に見送られ、夜の街に飛び出した。 王子様に会いにいくために。
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