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私は違う。
いつの間にか彼が指名してくれる事に胸を踊らせる様になった。
でも、この想いは秘密。
バレたらここにいられない。
彼には会えなくなる。
それに彼は私が高校生だと知らない。
事実を知ればもう会ってはもらえないから。
だから私は仮面を被る。
本当に彼を好きだと悟られない様に。
それがこの逢瀬の代償だから。
「いってらっしゃい。気をつけて」
私は、魔法使い達に見送られ、夜の街に飛び出した。
王子様に会いにいくために。
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