第3章

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私達は、道沿いのレストランに入る。 和人は、喫煙席に座ると懐から煙草を取り出した。 「ごめん、吸っていい?」 私は頷く。 彼は火をつけ、静かに煙をはいた。 「ごめんね、なんか吸わないと落ち着かないんだ。煙たい?」 「ううん、煙草を吸う男の人、好きだから」 殺し文句だな、それ。と言い彼が笑う。 彼の側に行く度に、マルボロの煙草の香り。 私にも染み付けばいい。 そしたら、いつも彼が側にいるみたいに思えるから。 彼に抱かれている様に感じられるから。 私は想像して恥ずかしくなった。
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