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「お仕事ですからね。それに恋愛してたらこの仕事、出来ないんですよ」
そうなの?と和人が聞き返す。
そうなのだ。
最初にこのお仕事をはじめる時、ママが言った。
「本当に恋人が出来たら、やめなさい。今度はその人のお姫様になるんだから」
そう言って釘をさされたっけ。
その事を言うと、和人は笑った。
「ああ、ママさんなら言いそう。
でもそうだよね。俺が優花ちゃんの彼氏なら気が気じゃないかも」
「え?」
「だって、自分以外の男達と、嘘とはいえ恋愛してたら耐えられないかな?特に優花ちゃんみたいに可愛ければさ」
「私今は、和人さんが指名してくれるから、他の人とは仕事して無いんですよ」
さりげなく言ってみる。
今は貴方だけだと。
「俺も、優花ちゃんが他の奴と同じことしてたら耐えられないかな~。
だからいつも優花ちゃんご指名してるんだ」
とても嬉しい事をさらりと言ってくれる。
もしかしたら、ただの社交辞令かもしれない。
でも嘘でもいい。
もっと、私だけだとその口で言って欲しいと思った。
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