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「あ、ほら着いた」
和人が車を止める。
そこは綺麗な公園。
中心には青い光を放つ観覧車。
「一度、連れてきたくてさ」
照れ臭そうに、和人は言った。
車を降りると、しばらく公園を歩く。
「観覧車。乗る?」
和人の言葉に、私は大きく頷いた。
係りの人にお金を渡し、先に乗った和人が手を出す。
私が手を重ねると観覧車の中に引き込んでくれた。
ゆっくりと観覧車が回る。
私は和人の向かい側に座ると、外を眺めた。
綺麗な夜景が地上を埋め尽くす。
「こういうの、好き?」
「うん、大好き」
本当はどこでもいい。どんな所でも。
彼と一緒なら。
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