第4章

3/18

46984人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ
パジャマを持ち、お風呂に向かう途中、寝室に母がいた。 携帯で誰かと話している。 「もう耐えられないの。 あなたがいいといってくれたら、私はいつでも家を出るわ」 涙ながらに話す母。 かけているのは新しく出来た男。 母も仕事を口実に男と会っている。 自分より一回りも違う若い男。 母は、私は知らないと思ってる。 でも、大きくなれば自然に分かるものだ。 「好きなのよ、あなたが」 母の言葉が寝室に響く。 汚ならしい。 こんな会話聞きたくない。 私は母に気付かれないように浴室に入った。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46984人が本棚に入れています
本棚に追加