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パジャマを持ち、お風呂に向かう途中、寝室に母がいた。
携帯で誰かと話している。
「もう耐えられないの。
あなたがいいといってくれたら、私はいつでも家を出るわ」
涙ながらに話す母。
かけているのは新しく出来た男。
母も仕事を口実に男と会っている。
自分より一回りも違う若い男。
母は、私は知らないと思ってる。
でも、大きくなれば自然に分かるものだ。
「好きなのよ、あなたが」
母の言葉が寝室に響く。
汚ならしい。
こんな会話聞きたくない。
私は母に気付かれないように浴室に入った。
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