第4章

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部屋に帰り、ベッドに横になると猛烈な睡魔に襲われた。 私は、毛布の中に潜り込む。 身体を包むとなんか安心出来る気がするから。 その時、枕元の携帯が小さく震えた。 手に取り開くと、着信は海斗から。 「珍しいな」 通話ボタンを押し、話しかける。 「もしもし」 『よお』 ぶっきらぼうな返事が帰ってきた。 『あのさ、明日学校帰りにこっちこれねぇ?』 珍しい。仕事以外に呼ばれるなんて。 「なんでよ」 『いや、理由はあって話す。駄目か?』 私は少し考える。 「…あまり遅くならないならいいよ」 『大丈夫、そんなにかかんねぇから』 受話器の向こうでほっとしたような声。 「メイク道具いるの?」 『そだな、持ってきてくれ』 と言うことは、用があるのは、もう一人の私か。 「…わかった。行くよ」 『サンキュ。…お前大丈夫か?』 いきなりの心配に私はどきりとした。
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