第4章

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『声が暗い』 海斗は妙な所で鋭い。 『また、家の事か?』 「…平気だよ、慣れてるから」 私は海斗を心配させないように、声のトーンを上げた。 『そか?なんかあったら言えよ。いつでも力になるからな。俺も、ママも』 いつもはぶっきらぼうな海斗だけど、こんな時は本当に優しいから好きだ。 「うん、ありがと。」 私は海斗にお礼を言うと電話を切った。 再び沈黙が部屋を包む。 でも、気持ちは少し軽くなった。 海斗のおかげだ。 海斗とママはいつでも私を助けてくれる。 家族にない愛情をくれる二人だから。
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