第1章

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大和くんは他の学校の子で、春菜の彼氏。 春菜は時折、私を大和くんの友達と会わせようと誘ってくる。 「ごめん、今日は用事があるの」 私は両手を合わせ、春菜に謝る。 春菜は、え~っ、と残念そうに声を上げた。 「もう、何回目? 優花他に好きな人いないんでしょ~?そういう出会い必要だよ」 「本当にごめん、最近塾忙しくて」 春菜は溜め息をつき椅子にすがる。 「塾塾って、そんな優等生してたら、いき遅れちゃうよ。只でさえ優花は真面目なのに。少しは道を外れてみたら?」 そうなのだ。 染めない長い黒髪をゆるく二つで結び、化粧気の無い顔。きちんと指定通りの制服。 目があまり良くないから眼鏡まで掛けてる。 私は他から見れば、真面目な女子高生。 「うん、でもそういうの興味ないから」 私はもう一度春菜に謝った。
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