第4章

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海斗がそっと私の眼鏡を外す。 「これ外すと見えない?」 「勉強用だから普通はあまり困らないけど」 「ふーん、無い方が良いのにな。あ、鏡は見せないから。出来てからのお楽しみ」 椅子を回され、私は鏡と反対方向をむく。 海斗が、コットンに化粧水を移し、私の肌をはたきだした。 「今日のメイクは俺のを使うけど、次は肌質にあったのやるからさ」 私の顔で指を踊らせる海斗の顔はとても真剣だ。 私は恥ずかしくなって目を伏せた。 しばらくして、海斗が私の頭をこづく。 「ほら、目ぇ開けろ」 手にはマスカラ、アイライン。 「結構睫毛が長いのな」 そういいながらアイメイクをしていく。 どんな姿になるんだろう。 私はだんだんと出来上がりが気になってきた。
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