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海斗がそっと私の眼鏡を外す。
「これ外すと見えない?」
「勉強用だから普通はあまり困らないけど」
「ふーん、無い方が良いのにな。あ、鏡は見せないから。出来てからのお楽しみ」
椅子を回され、私は鏡と反対方向をむく。
海斗が、コットンに化粧水を移し、私の肌をはたきだした。
「今日のメイクは俺のを使うけど、次は肌質にあったのやるからさ」
私の顔で指を踊らせる海斗の顔はとても真剣だ。
私は恥ずかしくなって目を伏せた。
しばらくして、海斗が私の頭をこづく。
「ほら、目ぇ開けろ」
手にはマスカラ、アイライン。
「結構睫毛が長いのな」
そういいながらアイメイクをしていく。
どんな姿になるんだろう。
私はだんだんと出来上がりが気になってきた。
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