第4章

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海斗が淡い口紅を持ち、私の唇をなぞる。 その上からグロスを塗られた後、海斗は巻き髪用のアイロンを取り出した。 髪が緩やかに巻かれている。 なんだか気持ちいい。 私は目を閉じ、その感覚を楽しんだ。 「よし、出来た」 しばらくして、海斗の声が響く。 私は目を開くと海斗を見た。 海斗は、しばらく私の姿を確認する。 「見たい?」 海斗の質問に、私は大きく頷いた。 海斗が私の椅子を、ゆっくりと回す。 やがて、ドレッサーの前に向けられた私は、思わず息をのんだ。
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