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海斗は、私をおいて部屋を出るとしばらく帰らなかった。
私は鏡の前で何度もその姿を見返した。
本当に信じられない。
地味な私は何処にもいない。
鏡の中には華やかな私が笑ってる。
「あら、すごく可愛いじゃない」
さっきのママがびっくりした顔で入ってきた。
「だろ?これなら文句ないよな」
海斗はにやりと口許に笑みを浮かべる。
ママは、私の手をとって笑顔のまま告げた。
「貴女、私のもう1つの仕事手伝わない?」
それが私とママの出会いだった。
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