第1章

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終了のチャイムがなる。 私は鞄を取ると、春菜に手を振り教室を出た。 学校は鳥籠だ。 狭い空間の中には、同じ羽根をした女の子が羽ばたきたいともがいてる。 私は、学校をみやり、深い息を吐いた。 本当に息が詰まる。 でも、鳥籠の中ではあくまでも優等生として演じなければ。 あの事がばれないように。 バレれば、そこで魔法は解けてしまうから。 私は踵を返すと走り出した。 早く家に帰ろう。 そして鳥籠から飛び出すんだ。 魔法をかけて。
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