46984人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ
終了のチャイムがなる。
私は鞄を取ると、春菜に手を振り教室を出た。
学校は鳥籠だ。
狭い空間の中には、同じ羽根をした女の子が羽ばたきたいともがいてる。
私は、学校をみやり、深い息を吐いた。
本当に息が詰まる。
でも、鳥籠の中ではあくまでも優等生として演じなければ。
あの事がばれないように。
バレれば、そこで魔法は解けてしまうから。
私は踵を返すと走り出した。
早く家に帰ろう。
そして鳥籠から飛び出すんだ。
魔法をかけて。
最初のコメントを投稿しよう!