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「大丈夫じゃないですよ」
私は迷った。
薬を飲んでるし、こんなにふらふらなら運転させられない。
私は辺りを見回す。視界の端に、ビジネスホテルが目に入った。
「とりあえず、横になりましょう。歩けます?」
私は和人に肩を貸した。
力なく肩に回される手。
そのまま、ビジネスホテルに連れていくとチェックインを済ませる。
事情を話すと店員が手を貸してくれ、一室に案内された。
和人をベッドに寝かせ、上着とネクタイを外す。
「女の子に脱がされるなんて、新鮮だなあ」
和人が冗談を言う。それだけ言えれば大丈夫だろう。
店員が氷枕と薬を持ってきた。
「軽い熱冷ましだから飲ませてあげてください」
私はお礼をいうと扉を閉めた。
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