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時計が契約終了の時間を告げる。
私は海斗に電話し、ホテルに呼び出した。
海斗はしばらくしてやや怒った表情で現れた。
私の顔を見て怪しむような目をする。
「なんでこんな所にいんだよ」
急いでいたから事情を説明しなかった。
これは誤解されてる?
私は慌てて事情を話した。
話終わると、海斗は脱力したように肩を落とす。
「後は、俺がやるから。お前は帰れよ」
私はわかった、と言い帰ろうと立ち上がる。
その時海斗が私を見た。
「本当に何もなかったんだろうな」
疑われてる。
確かに、何もなかった訳じゃないけど。
「あるわけないじゃない。こんな状態で」
私は揺れる気持ちを隠して答えた。
海斗はただ黙ったまま私を見ている。
嘘がばれてるのかな。
私は上目遣いで海斗を見返した。
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