第8章

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待ち合わせ場所についた。 私は大きく深呼吸する。 気持ちを切り替えなきゃ。 今日は楽しむんだ。 「優花ちゃん」 車道から声が聞こえた。 見ると、和人が車の中から手を振っている。 会えた事がこんなにも嬉しい。 私は思わず笑顔になる。 このまま。 ずっとこのままでいよう。 彼と一緒にいたい。 どんなに姿形を偽っても、この想いは本物。 これ以上壊したくない。 こっちの世界まで。 私は和人に駆け寄ると、車の助手席に乗り込んだ。
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