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沢山の動物達が私達を出迎えた。
のそのそと歩く象。
首の長いキリン。
威圧感のあるライオン。
「うわ~」
私ははしゃぎながら園内を回った。
「あそこ、動物触れるって。行ってみる?」
見るとそこにはフワフワの毛をしたウサギ達がいた。
「うん、行く行く!」
はしゃぐ私に、和人が笑う。
「優花ちゃんって、意外に子供っぽいんだね」
「悪い?」
「いや、そういうとこもいいかな」
和人は顔を寄せ、こっそりと囁く。
期待しちゃいけないんだけど、そういう所についつい期待しちゃうよ。
柵の中に入ると、私はウサギを抱き抱えた。
温かい。
ほわほわした毛が気持ちいい。
「ほら、こっちも可愛い」
和人がウサギの首根っこを掴み、ぶらぶらさせている。
「和人さん、その持ち方可哀想だよ」
「そう?小学校の時こうして持ちなさいって習わなかった?」
私達は顔を見合わせて笑う。
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