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幸せだ。
和人とのなにげない会話。
笑顔。
繋ぐ手。
すべてが幸せで心が穏やかになる。
壊したくない。
いつまでもこのままでいたい。
「ほら」
和人が、コーヒーとハンバーガーを差し出した。
「女の子にハンバーガーはキツいよ」
「そうかな?別に気にしないよ、俺は。ハンバーガーは大口開けて食べるもんだ」
和人は大きな口を開けてパクつく。
こんな時は年の差を忘れてしまう。
私もそれに習い、口にする。
「口許、ついてる。本当に子供みたい」
笑いを堪えながら和人が言った。
「え、どこ?」
取ろうとする私より先に和人がそっと唇に触れる。
その仕草に心臓ははね上がる。
「ほら取れた」
和人は笑い、わざと指を見せた。
「意地悪」
私は、膨れながら、和人の肩を叩いた。
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