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辛そうに話す和人をまともに見れない。
「その日は、俺達の結婚記念日でさ。ゆりは俺に送るネクタイを買って、家に帰る途中だったんだ。
事故の後、家に帰ったら、テーブルにお祝いの料理が準備してあったよ。
そこで初めて結婚記念日を思い出したんだ。…酷いだろ?
俺はすごく後悔した。
葬式で彼女のお姉さんも俺を責めたよ。
あなたがいなければ、ゆりは幸せだったのにってね」
和人が笑う。
何故笑うの。
一番辛いのは貴方なのに。
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