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……小さな、小さな窓。
其処から差し込む光が、私の太陽。
其処から見える空が、私の空。
土の匂いと、汚物の臭い。
そして、石の壁と鉄格子、私と同じ様な少女達。
それが私の世界。
……空気を取り入れる為の窓から、綺麗な音色が流れてくる。
今日も上では煌びやかな世界に満ちているのだろう。
私たちに与えられる食事は、そのパーティーの残飯。
食事を運ぶ兵士が何時か言った。
『こんな贅沢なもんの残飯処理が出来るだけでも、有り難く思え』
と。
夜中、少女の中から何人か牢から連れ出される。
私は、まだ順番が回って来たことが無いから、詳しくは解らないが、戻ってきた少女達は一様にして、あちこちに『行為』の汚れを付着させていた。
そして……私の番が訪れた……
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