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何時も数人の少女達がやらされている事を、私が一人でする……
それは、もはや恐怖でしかなかった。
連れられて扉を潜ると、マスクをした男達が卑しい笑みを浮かべ、私を――
――夢……いや、悪夢……か。
あれから2年は経っただろう。
なのに、その日の事は今尚鮮明なままだ。
……それもそう、今だにその悪夢は、私に降り掛かるのだから……今夜も、また――
――何時もの様に兵士が扉を開く。
しかし、何時もならばそこで部屋に入れられる私達を放って、兵士は部屋に飛び込んだ。
そして、一つ呻き声が聞こえ、倒れる音。
そっと覗き込むと、其処にはマスクをした男。
『客』の一人だったのだろう、その男の服には、夥しい血が付着していた……
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