prologue

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 血に塗れた体。  狂犬と恐れられ、暴れ回った、かつての情けない自分はもういない。  そして。  姫を守る番犬として雇われ、全てを捨て全てを委ねたかつての自分も、いない。  今、在るのは。  少女に飼われる、自由な飼い犬だ。  
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