第3章「変」

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「それにひみと未来はお嬢様だったから、俺の給料かなりよかったんだー」 「……はぁ。なんだかなぁ……」  頭がくらくらする。  この高校生は大金を所持している。  しかも親はいない。元番犬。  何か知らないがあたしを好きとか言ってくるし、何なんだろう……。  白馬の王子様顔負けのオプションつきに告白され、軽く非日常に足を踏み入れた気分には違いない。 「それに、何か知らないけど預金がすごい額あんだよねー。過去の俺は何してたんだか思い出すのも怖いよ」  あたしは平然としてるあんたが怖い。  と思いながらも、尋はため息をつくだけにしておいた。  こいつといるのも、まんざら悪くもないわけだし楽しめそうだ。 「部屋は今日から使えるってさ。鍵は部屋に置いておくって」 「ずいぶん早いんだね」 「うん、俺がお願いしたら万全の状態にしてくれるっていってた。親切な人だよな」  にこっと笑う。 (管理人……、脅されたのかな………)  心の中で管理人を哀れむ尋だった。  
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