第3章「変」

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 回想は終わりだ。  とりあえずセキュリティをみてみる。 「お、万全じゃん」  すげぇ。  と感心しつつ、とりあえずネット内から情報をかき集める。  未来と氷湊が、アレくらいで諦めるとは思えない。  きっと何かしてくるはずだ。  蓬崎グループのドメインにアクセス。  まあセキュリティは厳重なので、最深部まではいけないが。 (………何もなし、か)  動きはないようだが、安心はできない。  とりあえずその日は、ずっと情報収集に徹する事になってしまった。  翌朝学校だということも忘れて。 「起きろ経ォォォ!!!」 「うおわぁぁぁ!!!!???」  耳元で怒鳴られて、耳が痛い。  びっくりして目を開けると、ヒロだ。 「あ、おはよう」 「うん、おはよう。さっさと用意しないと置いていくよ」 「え?」  時計をみてみる。  経は顔を青ざめさせながら、慌てて用意しだした。  その間に何回か罵声が飛んだのは言うまでもなく管理人こっぴどく怒られたのも言うまでもない。  
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