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スナックは地元の常連さんばかりのお店だった。
ある日、常連さんが見慣れないお客さんを連れてきた。
それが、堤さん、だった。
堤さんは常連さんの従兄弟で、千葉から出張で来ていた。
おじさんばかりのお客さんの中で、どちらかと言うと若い方で少し目立っていた。
と言っても30才くらいで、22才の私からしたらやっぱりおじさんだった。
季節は初夏で、堤さんはポロシャツを着ていた。
細身の体に不釣り合いなくらいガッチリした腕が印象的だった。
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