その瞳は何を映す

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「アメリカ、中華連、ロシアも戦いを選んだ」 別の男が言った。 「避けられない戦い。 現在、地下資源は枯渇の危機に瀕している。 我々は戦いに勝ち、生き延びるのだ」 背の高い男が言う。 「我が国が生き延びるには……余りにも資源が少な過ぎる。歴史でも我が国は依存し生きてきた。 しかし、戦いが始まれば依存は出来ない」 最初の男は感情の無い声で言う。 「そこで……だ。 7月22日。 資源回収作戦を開始する」 背の高い男が言った。 背の高い男は一呼吸置き、続ける。 「この作戦は大戦の行方を左右する。 必ず成功させるのだ。 いいな。 この大戦が始まれば……味方など存在しなくなる。 全てが敵だ。 我々は勝利し、地球を掴み取るのだ」 その後、 幾つかの作戦について話しあって男達は解散した。
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