forget me not

2/8
前へ
/17ページ
次へ
『あれ?一護、妹さんのお見舞い?』 『あぁ、だから午後から早退するからよろしくな。』 水色にそう言い伝え 教室を出た この青年は 黒崎一護 高校生 父は町医者で小学生の双子の妹がいる そんな今日 いきなり妹が倒れ病院に運ばれたと父から連絡がきた時には心配で仕方なかった 『あ、お兄ちゃん!』 『遊子!大丈夫なのか!?』 『ただの貧血だよ。だけど3週間入院だって。』 『そうか…なんか欲しい物あったらなんでも言えよ。』 そう言って遊子の頭を撫でてやった 『あ!お兄ちゃんさっそく欲しいものがあるんだ!』 『なんだ?』 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 次の日 一護は病院に行く前に遊子に教えてもらった花屋に向かっていた その店は遊子のお気に入りの花屋で よく話が合う優しい店員さんがいるんだという 『“Sky”…?』 Skyと書かれた店の看板にシンプルなデザイン 中に入るとそこら辺の花屋とは違う雰囲気だった 『いらっしゃいませ!』 声がした方を振り向いた その先には黒髪の綺麗な少女が 思わず見とれてしまった 『あ…あの。』 『今日は何をお探しですか?』 少女の顔を見た一護はますます顔が赤く染まる 『妹の…見舞い用に…なにか花を…//』 『もしかして遊子ちゃんのお兄さん?』 『え…なんで…。』 『やっぱり!ちょっと待っててください。』 少女は花束を作りはじめる 遊子と聞いた瞬間 迷わずに彩りの花を組み合わせていく そういえば遊子がその花をよく買ってきていたことを思い出した そしてこの少女 遊子にとってはお姉さんなんだろう 『はい、出来上がり。』 『あっ、ありがとうございます…。』 会計を済ませ店を出ようとした時呼び止められた 『待って!これ…遊子ちゃんに…。』 飾り用の花で出来た犬のコサージュを一護に渡す 『早く治ってまた来てね…と伝えてください。』 彼女はまるで天使のような笑顔で少し見つめてしまった 『また…来ますね。』 そう言って店を出た .
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加