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何だか、その宝石の形と色に見覚えがあるような気がした。
取り敢えず、セーラー服の胸ポケットにしまい、体育館へと出ていった。
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部活も終り、着替えて学校を出た頃だった。
きゃあああぁ
どこか遠くから悲鳴が聞こえた。
「今のは…!!!!」
すぐに亜美ちゃん達から通信が入り、悲鳴のあがった隣町の工事現場へと走り出した。
工場につくと、既に4人は揃っていた。
変身しようと影に隠れ、一緒に敵と戦おうと思ったその時、凍り付いてしまった。
「うそでしょ…ナルキッソス…東センパイ…」
以前倒した時とは比べ物にならない程強くなったナルキッソスがいたのだ。
美奈子が一番最初に倒した敵。
センパイの仮面を被り、多くの女の子をたぶらかしていた敵だった。
(なんで…)
心臓がドクドクと音をたてて美奈子を硬直させる。
きゃあっ
ナルキッソスが人質をとっているせいで、上手く戦えず、マーキューリーが攻撃を受けてとばされてきた。
『マーキューリー!!!!』
(亜美ちゃん!!!!)
怖い思いを乗り越えて、美奈子は変身した。
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