1・愛野美奈子

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次の日の放課後。 頭の中は倒したはずの敵や、最上の事でいっぱいになり、珍しく体育でミスをした美奈子は、体調があまり良くないので…と部活を休んだ。 そして、うさぎ達と教室を出て、いつもの場所へ向かった。 「…美奈子ちゃん、大丈夫??」 心配するうさぎにうんと頷く事しか出来なかった。 パーラークラウンには先にレイちゃんとルナとアルテミスがいた。 「あら、アルテミス。 なんだか久しぶりに見るような気が…」 「まっまぁ、色々と忙しくてね」 ルナはずっと隣からアルテミスを睨んで、小さく嘘つきと呟いたきり、目を合わせようとはしなかった。 「…昨日の事なんだけど……どこから話せばいいのかわかんないけど、まずアルテミスと出会ったところから話すね…」 皆が美奈子を見つめた。 今にも泣きそうな辛そうな顔の美奈子。 4人と1匹は真剣に彼女の顔を見た。 「もう何年も前の話だね、美奈。 君が戦士の生まれ変わりだと気付いて、僕は君の前に現われた。 君は何も信じてはくれなかったけど、戦士として戦う事を避けなかった。 自分と向き合ってくれた。」 アルテミスが美奈子を振り返ると、少し和らいだ顔で、美奈子はアルテミスを撫でた。
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