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「結局、あたしは自ら恋よりもセーラー戦士として戦う事を望んだ。
彼は、あたしを助けて宮殿が壊れる様子を見せた。
まるで、昔うさぎちゃんの月の宮殿が壊れた時のような映像を…
あたしに好きだと言ってくれて、あたしに本当の恋を教えてくれて、あたしの本当の戦士としての姿・使命を教えて、あたしの恋は叶わないって言って…消えていった……」
美奈子が話し終わっても、誰も何も言わなかった。
ただ、過去の事を知らなかった4人とルナは、美奈子の話を聞いて、切なくなった。
「ドラマを見てたなら、あのカードの意味、わかるよね??」
「えぇ…トランプのハートのAって…」
「怪盗Aのトレンドマーク…だろ??」
「敵なのか、味方なのか、あたしわからないの。
それに、倒したはずなのに…なんで…」
美奈子の頬を一筋の涙が伝った。
美奈子は、それを隠すかのように、窓の方を向いてしまった。
「美奈子ちゃん……美奈子ちゃん、エースと席隣なんでしょ??
なら、わからない事は直接聞いてみればいいじゃない。」
優しく微笑みながら、レイちゃんが言った。
小さく囁くかのように、大丈夫だよ。と皆が頷きながら言ってくれた。
「ありがとう…こないだ【敵じゃない。信じて。】ってそう言われたの…」
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