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「なら、信じてみようよ美奈子ちゃん」
うさぎがにっこり微笑みながら、そう言うとなんだか少しエースを信じてみたくなった。
そうね。と小さく返事を返した。
「そうそう、あと3日であたしはアイドルになるからねっ♪」
「あらっ、美奈子ちゃん。
オーディションの結果その日のうちにわかるの??」
「その場で審査して、その場で発表するみたいっ☆」
「美奈子ちゃん。頑張ってね!!!!」
「勿論よ。うさぎちゃん、皆…」
やっと今日初めての笑顔を美奈子が見せた頃、クラウンを後にして、各自の家に帰宅した。
その夜、美奈子の家にまことから電話がかかった。
『美奈子ちゃん、オーディションの次の日、何の日か覚えてる??』
「勿論よ、まこちゃん。
うさぎちゃんの誕生日でしょ??」
皆で、うさぎに衛が居なくても、楽しくて思い出に残る誕生日にしたくて、レイちゃんと考えていたようだ。
『あたしは、お料理とか担当。
レイちゃんは、赤い薔薇と月をモチーフにした写真立て見つけたから、それにするって言ってたんだ。
美奈子ちゃんは??』
「あたしは、あたし達の大好きな曲の星のオルゴールにするわ。
ねぇ、あたし達の力で何か素敵なサプライズって出来ないかしら…
そうだ!!!!」
美奈子とまことは素敵なアイディアを思い付き、また明日ね。と電話を切って眠りについた。
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