1・愛野美奈子

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オーディションまであと2日 「おはよう、愛野」 「…ぉはよう、最上君。」 「はよっ最上君。」 「おっはよー最上君」 「おはようございます、最上さん」 なんだか少し、重荷がとれ、皆と同じように普通に挨拶をする事が出来た。 そして、まだ資料が来ないと言い、前と同じ授業を最上と机をくっつけて受けていた時だった。 「愛野…放課後話をしたいんだ。 残っていてくれないかな??」 まだ、完全に信用した訳では無かった。 1人で彼と向き合うのが怖かった。 しかし、美奈子はわかったわ。と了承してしまった。 「じゃぁ、放課後4時30にまた教室に来て。」 それきり2人は言葉を交わさなかった。 皆に言うべきか悩んだが、自身に対するけじめとして、誰にも言わず1人で行く事に決めた。 ―――――――――――― ――――――― ――― 放課後 「美奈子ちゃん、どうしたんだい??ぼーっとして。」 「あっううん、何でも無いわ。」 一緒に帰っていた美奈子とまことは、今日はクラウンに集まる予定は無かった為、途中の分かれ道でまた明日とわかれた。 その後、美奈子は学校へと急いで戻っていった。
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