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オーディションまであと2日
「おはよう、愛野」
「…ぉはよう、最上君。」
「はよっ最上君。」
「おっはよー最上君」
「おはようございます、最上さん」
なんだか少し、重荷がとれ、皆と同じように普通に挨拶をする事が出来た。
そして、まだ資料が来ないと言い、前と同じ授業を最上と机をくっつけて受けていた時だった。
「愛野…放課後話をしたいんだ。
残っていてくれないかな??」
まだ、完全に信用した訳では無かった。
1人で彼と向き合うのが怖かった。
しかし、美奈子はわかったわ。と了承してしまった。
「じゃぁ、放課後4時30にまた教室に来て。」
それきり2人は言葉を交わさなかった。
皆に言うべきか悩んだが、自身に対するけじめとして、誰にも言わず1人で行く事に決めた。
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放課後
「美奈子ちゃん、どうしたんだい??ぼーっとして。」
「あっううん、何でも無いわ。」
一緒に帰っていた美奈子とまことは、今日はクラウンに集まる予定は無かった為、途中の分かれ道でまた明日とわかれた。
その後、美奈子は学校へと急いで戻っていった。
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