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次の日。
「おっはよーまこちゃん、うさぎちゃん、亜美ちゃん!!!!」
元気に挨拶をする美奈子を見て、亜美ちゃんは少し安心して、もうオーディションを申込んだのか聞いた。
「勿論よ、亜美ちゃん。
昨日の夜寝る前に電話して応募したわっ!!!!」
その時、後ろから声をかけられた。
「愛野さん、おはよう。
何に応募したの??」
周りがキャーキャー騒いでいる。
うさぎは、まるでスリーライツがいた時みたいだと感じた。
「最上君、おはよう。」
うさぎが挨拶をすると、まこちゃんもおはようと挨拶をした。
「最上アキトさん、初めまして、水野亜美です。
よろしくお願いしますね。」
「水野さん、よろしく。」
亜美が出した手を握った時、亜美の中には、前世の美奈子の映像が入り込んできた。
小さな城から、金星を見守るヴィーナス。
そして、クンツァイトにドキドキしている様子のヴィーナス。
(ずっと、彼女を想って、彼女をみてきたのね…
悪い人では無いのかも知れないわね。)
「おっおはよう、最上君。」
美奈子は、彼の顔を見る事が出来なかった。
(どうしよう…どうしたらいいんだろう)
そんな美奈子を見て、彼は少し寂しそうな顔をしてじゃあ、先行くね。と教室へ入っていった。
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