1・愛野美奈子

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次の日。 「おっはよーまこちゃん、うさぎちゃん、亜美ちゃん!!!!」 元気に挨拶をする美奈子を見て、亜美ちゃんは少し安心して、もうオーディションを申込んだのか聞いた。 「勿論よ、亜美ちゃん。 昨日の夜寝る前に電話して応募したわっ!!!!」 その時、後ろから声をかけられた。 「愛野さん、おはよう。 何に応募したの??」 周りがキャーキャー騒いでいる。 うさぎは、まるでスリーライツがいた時みたいだと感じた。 「最上君、おはよう。」 うさぎが挨拶をすると、まこちゃんもおはようと挨拶をした。 「最上アキトさん、初めまして、水野亜美です。 よろしくお願いしますね。」 「水野さん、よろしく。」 亜美が出した手を握った時、亜美の中には、前世の美奈子の映像が入り込んできた。 小さな城から、金星を見守るヴィーナス。 そして、クンツァイトにドキドキしている様子のヴィーナス。 (ずっと、彼女を想って、彼女をみてきたのね… 悪い人では無いのかも知れないわね。) 「おっおはよう、最上君。」 美奈子は、彼の顔を見る事が出来なかった。 (どうしよう…どうしたらいいんだろう) そんな美奈子を見て、彼は少し寂しそうな顔をしてじゃあ、先行くね。と教室へ入っていった。
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