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最上が教室に入った後、美奈子達も教室へと入って行った。
何事も無く午前3時間を終え、お昼ご飯になった。
いつも、中庭で4人でご飯を食べていたが、今日はうさぎ達の教室に亜美ちゃんがやってきて、4人でお弁当を広げた。
「うわぁ、皆のお弁当美味しそうだね。」
「最上君、良かったら食べるかい??
あたしいっぱい作ってきてるから。」
美奈子の後ろから最上が声をかけてきて、美奈子は振り返る事が出来なかった。
「木野さん、いいの??」
「勿論さ!!!!」
「最上君、あたしのも食べるー??
ママの作ったお弁当は、とぉっても美味しいんだよっ☆」
「うふふ、あたしのもどうぞ最上さん。」
「月野さん、水野さん、木野さん、ありがとうございます。」
段々打解けていく4人に、美奈子は言い様の無い不安にかられていた。
「僕のお弁当…というかサンドイッチなんだけど…良かったら、どうぞ」
チラリと美奈子は最上を見るが、悪い人には見えない。
でも、過去に実際に戦った敵なのだ。
皆に危害が及ばないかが心配で、まるで監視するかのように見てしまっていた。
「愛野さん、どうかした??
僕の顔になんかついてる??」
視線に気付き、聞いてくる最上に、何でもないわっと明るく美奈子はかえした。
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