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「あっ!なんで鍵をかけんだよ!」
山口は窓を揺らすが寺田はお構い無しにカーテンをかける。
「いつまでも根に持ってんじゃないよ!男の癖に!」
カーテン越しに山口の声が聞こえるが寺田は聞こえないフリをして考えを纏める事にした。
「ハイヤァ!」
山口は掛け声と同時に寺田の部屋の窓を蹴り破る。
「げ……!」
凄い音が立ち窓が部屋に倒れた後、破片が飛び散る。
ガラスの破片が布団に眠っている少女に迫る。
「っ……」
その刹那、突如起き上がり飛び散った破片は当たらずにそのまま床に落ちていく。
「はぁ……はぁ……」
息を切らしまたその場に膝をつく。
「あ、あの~……」
山口はいつの間にか部屋に忍び込んでいたが、寺田はもう気にしてない。
それどころではなくなったから。
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