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「大丈夫ですか?」
寺田は窓ガラスを片付けながら聞く。
今の不思議な事は偶然だと心の中に押し込んだがまだ府に落ちていない。
「あ……はい」
布団から立ち上がり軽く頷く。
「なにがなんなのよ!もう」
山口は事態についていけず困惑するが寺田は構わず話を進めていく。
「君は……何で夕方に河原にいたの?」
普通なら名前とか先に聞く事がたくさんあるはずなのに何故か寺田はこの事を一番に知りたかった。
「す……すいません、私……この街に来たのは初めてなんで道に迷ってて……貴方が私を?」
少女は申し訳なさそうに謝り寺田は唖然としてしまう。
「あ……うん」
そんな単純な話なのか、もっと何かある。
その衝動を変わった事が好きな寺田に抑えられずにいた。
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