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そしてそのまま夜はふけていき朝、寺田が目を覚ますと昨日帰る前に、お情けに山口がガムテープで補強したボロボロの窓から朝陽がガムテープの隙間から飛び込んできた。
「ん、あぁ……腰痛い……」
寺田が目を擦り目を見開くと時刻は6時を過ぎていた。
もう布団にミリアはいなくなっていたが布団は綺麗に畳まれていた。
「あ、おはようございます!寺田さん」
ミリアが汗だくでタオルを首にかけながら部屋に入ってくる。
「どうしたんだ?その汗……」
寺田は驚いた用に聞く。
「朝、5時に起きて町を走ってました!強くなるためにも努力あるのみですよ!」
爽やかにそう言うとまた部屋から出ていった。
「大変だな、魔法使いってのも」
「……今日は土曜日か……寝直そうかな」
寺田がそう呟くと心地良い休日の早朝の雰囲気を壊すように山口の声が窓から聞こえてきた。
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