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「おはよう!寺田!今日は出掛けるぞ!」 勢い良く窓を開け、ボロボロの窓ガラスはまた壊れそうになっている。 「うるさいな、近所迷惑とか考えろよ」 寺田が言うが山口は容赦なく上がりこむ。 「ほら!早く準備しなさいよ!今日は私が全部持つから!」 なんだかんだで山口も気前はいいが寺田が持つ時は山口が持つ時の三倍はかかる。 「今、行ってもコンビニしか開いてないだろ……」 ダルそうに寺田が呟くとまたミリアが部屋に入ってきた。 「あ、山口さん!おはようございます、朝ご飯作ったんで一緒どうですか?」 「あ、貰う貰う!」 山口は人の家にずがすがと入り台所に走る。 「全く……あいつに遠慮って神経は多分無いな」 「親父と母さんはまだ寝てるのか」 寺田は自分の部屋の正面の部屋を見たあと、台所に行く。
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