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台所に入るとテーブルには質素ながら白米や味噌汁、焼き魚、サラダ等が並んでいた。 「おう!寺田!ミリアちゃん、料理凄い上手いぞ」 山口はもう勝手に食べていた。 「家は惣菜ばっかだから手作り食べんの久しぶりかも!」 山口は焼き魚をかじりながら言う。 「それ栄養偏りますよ、あ……おかわりいりますか?」 「あ……サンキュー!」 ご飯をよそって渡し、直ぐに茶碗を傾け食べる。 「人の家でおかわりを容赦なく言うのお前位だな、多分」 空いてる椅子に座りながら寺田が愚痴る。 「まぁね」 山口は食べながら誇らしげに言う。 「うん、誉め言葉にしといてやるよ」 寺田は箸を持って魚の骨を解しながら言った。
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