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「うぁぁぁぁあ!」 しかし、寺田はいきなり全力で走りだした為、ぬかるんだ地面に足を滑らせ顔面からまともに転んだ。 寺田の周りに泥が飛び散る。 幸い誰もいなかったので迷惑はかかってない。 しかしかなら泥だらけになる。 「うぇ~……あり得ない……超絶あり得ない……」 凄い泥だらけの頭を抱えて叫ぶ。 泥を取る事もせずに立ち上がる。 「もういいや……」 いっそ開き直り雨を体一杯に浴びる様に受け帰っていく。 「おぉ……そうだ、川に行けば泥を落とせるな」 寺田は急に閃き帰り道を逆にあるく。 途中で誰とも会わなかったが細心の注意だけははらっていた。
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