あとがき

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   森の民について。  森の民は水の都が出来る以前から島に住んでいた先住民族です。彼らは物語が始まる百年以上前に海を渡ってやってきた人間に“魔物”として討伐され、絶滅しました。    けれど、滅ぶ前に彼らは一つのことを選択します。 “文化の融合”  その土地に古くから住み、その土地の気候に合わせて育んできた彼らの文化は外からやってきた人間の文化とはまた違った魅力があったわけです。  人の前に膝を折り、人の社会の底辺を生きつつ、その独自の文化を人の社会に徐々に浸透させていったようです。    作中に“仲間”とありますが、これは彼らが知る中で、水の都に生まれ育った、森の民の末裔たちのことです。  カモメ亭に集まっていた人々がそうで、ギル爺さんは森の民の薬師の末裔で、だから医師免許はおそらく……。    まあ、そんな感じの裏設定がまだまだあったりしますが、それぞれが想像するほうが楽しいのでこれ以上は書かないことにします。    最後に。  ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。  読んで少しでも楽しい時間を過ごしていただけたのならこれ以上の喜びはございません。    もう一度言わせてください。  【枷の鈴】を読んでくださり、ありがとうございました。  ――2009.7.13 風の強い夜に。
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