2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ああ…。国の人々がよろこんでくれているんだ…」
王は窓に手を置いたまま外を見ながらほほんでいた
「この国の子供はこの子達だけですものね」
「ああ…」
2人の表情は少し暗くなった。王はすぐに顔を直し王妃に顔を見せた
「名前…考えないとな」
「私…。考えた名前がありますのよ」
王妃の顔ももう暗くはなかった。
「早いな…。なんて名前だ?」
「ブランとノワールよ」
―良い名前だな―という意味を込めて王は王妃にほほえみかけた。
―そうでしょ―という意味で王妃は笑顔を返す。二人の想いは同じだった。
―この子達に神のご加護があらんことを―と…。
最初のコメントを投稿しよう!