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「流石に使えんか」
頭巾野郎は、血に塗れた斧の状態を見た後顔をしかませると後ろに放る。
そして、今度は両の手を後ろに回して―…
じゃきぃ…ん
頭巾野郎の出した獲物に、頭の先からつま先まで血の気が引くのがわかった。
肉切り包丁とナタ。
なんて兇悪な二刀流だろう……泣けて来た。
「安心しろや、ぶつ切りにしたらちゃんと人肉屋に売ってやっから、な!」
そう言って飛んできたナタは見事にカタナを腕から弾き飛ばした。そして空気を裂くように追撃の肉切り包丁が眼前に飛んできた。
ヨケキレネェ…!
―…グっシャッん !
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