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「えっぇ!?っこれだけかよ!? あんなに持って来たつーのに!?」
「当たり前だボケナス。誰が品物に臓物ブッカケろつったよ」
「……へいへい。分かりましたよ、チキショー。」
あの後、護衛御一行きっちりと撫で斬りにしたゴトーは奪った物を依頼人届けたのだが反応はこの通りである。
ちっ…ツマンネ。と道の真ん中でぺっと唾を吐く。酒を一杯引っかけて寝ようと、この闇街で一番ガラの悪い酒場。「ブラットバス」に足を向ける。
やたらとハエを飛び交うごみ箱がある路地を抜ければすぐだ。
「誰か…!」
どーやら、路地の出口で揉め事らしい。
絡んでいるのはごっつい身体の男と下品な笑いの味噌っ歯男。
絡まれてるのは、上から下まで黒い服着たシスター。
肌を見せてる所を見ると剥かれているらしく、羞恥で顔を赤くして耐えている。
どーやら、この季節魔物たちもそうだが人間界でも繁殖期らしい。
「よ! スターキーにクラナド。何、何? エライ別嬪さん掴まえて何してんの?」
「よう、ゴトー。 なぁにその辺歩いてたから、拉致って、犯そうかと思ってな」
「そうそう」
ゴトーはシスターを上からしたまで眺める。
白い肌に撓わかな胸。すらりとした脚。綺麗な髪にブルーの瞳。
「で? 何?交ざっか?いいぞぉ?」
味噌っ歯のクラナト゛はシスターの顎を持ち上げて首筋に舌を這うに舐め上げる。シスターはこれから男三人にされる行為を想像してか恐怖で顔を歪める
「いんや。俺はいいや、回すの興味ないし。 あ、そうそう。犯すなら後ろの穴にしな。尼さんって神さんに捧げるて意味でてーそーたい付けってから」
ゴトーはそういうと、酒場に向かうために通り過ぎようとした。
「…待って!」
「!?」
「!?」
「…?」
シスターは、声を上げながら呼び止める
「なんだよ。俺に助け求めようってか尼さん。諦めな。ココはな、神様の慈悲も奇跡も届かねぇドブ沼の街だ。祈るだけムダさ」
そんな…と、シスターは望みを絶たれて落胆する。
「……けど、首からぶら下げたソレくれるなら話は別さ」
「…え?」
ゴトーはシスターの首を指差す。イコン。神への信仰を表す言うなれば十字の付いたネックレス。因みに純銀製。
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