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「やっほ、チェシャ猫」
声を掛けてきたのは
『蝶』
蝶はいつもヒラヒラと
この世界を飛び回る
蝶は1つの花に止まり続ける事がないから
「アリスを迎えにいくんでしょ?」
「そうだよ」
「また、白兎とケンカしないでよね。飛び回る間の噂がそればかりじゃ退屈だから」
ニッと、蝶は笑った
「蝶は僕以上に気まぐれ?」
「執着する物も者もないからね」
「そうだね。君はアリスにさえ執着しない」
「珍しい?ま、普通はそうね。じゃ行ってらっしゃい。アリスにヨロシクね。そのうち会いに行くから」
そう言うと、蝶は消えた
「ホント気まぐれだね」
だからこそ、気まぐれな僕(猫)と気が合うんだ
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