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――視点ナレーター
アレン「行くぞ!"クラウンクラウン"!」
アレンは左腕の形状をもとに戻して右手で左の手首を掴む。
そして一気に引き抜くと左腕は肩の部分から体を離れ、刀状に変化した。
アレン「これは"退魔の剣"。人間を生かし、魔のみを滅する。君が人間ならこの剣による攻撃は無効のはずだよ。」
エド「!まさかそんな理由で俺を切りつけようってんのか?なにが退魔の剣だ、抵抗させてもらうぜ。」
エドはアレンに向かって走り出す。
するとアレンは退魔の剣を左から横に大きく振り抜く、すると剣から衝撃波が放たれた。
エド「また衝撃波か、なら!」
――パンッ!――
――バシッ!――
アレン「Σえっ!?」
エドは走りながら地面から分厚い壁を錬成した、衝撃波は壁に激突し辺り一面の大気がビリビリと震える。
アレン「いきなり地面から壁が・・・やっぱり只者じゃないみたいですね。」
エド「自分は衝撃波ポンポン出すくせによく言うぜ。」
エドは錬成した壁を乗り越えてアレンに飛びかかる。
アレンは迎え撃つように退魔の剣を上から縦に降り下ろす。
アレン「終わりだっ!」
エド「まだまだっ!」
――ガキィィィィィィィン――
ギリギリ右腕で剣をガードしたエドはそのままアレンの胸ぐらをつかみ後方に投げ飛ばす。
アレンは空中で反転し簡単に受け身をとった。
リナリー「アレン君!」
アレン「大丈夫ですよ、リナリー。」
アレンは立ち上がりエドをキッと睨み付ける。
アレン「退魔の剣で斬れないなんて、貴方の腕、何なんですか?」
エド「生憎と特別製でね。」
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