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エド「・・・・・・ここは?」
真理『よぉ、久し振りだなぁ!鋼の錬金術師?』
真理の扉がそびえ立つ真っ白の空間にそいつはいた。
エドの右腕と左足を持っている白い奴。
エド「テメェ、アルをどこにやった!!」
真理『弟君も今頃自分の体との再開を果たしているはずさ。』
表情がわからない顔にニイッと口がつり上がる。
アル「僕がいる・・・・」
アルもまた真理の扉がそびえ立つ真っ白の空間に来ていた。
目の前にはかつて自分のすべてを持っていった白い奴。
真理『また来たんだ、体を取り返しに来たの?』
アル「・・・ぁ・・ぼ、僕の体を返せ!」
鎧の中には肉体はなく魂のみの存在であるアルはようやく見つけた自分の体をみすみす見逃す気はない。
アル「今回は賢者の石もある!体とその石を・・・・」
真理『取り替えるって・・・?』
アル「・・・・・っ・・・」
自分が話すことを先読みされたアルは思わず口ごもる。
白い奴はアルを鼻で笑って話を続ける。
真理『体、返してあげてもいいけど・・・その石じゃ君の体と釣り合わない。』
アル「・・・・これはもとの石の半分なんだ。もう半分は兄さんが持ってる。」
真理『違う違うそう言うことじゃない。』
白い奴はフーッとため息をはいてその場にあぐらをかいて座り込む。
真理『俺は慈悲深いからな、石は君が持っている物の半分でいいよ。』
アル「じゃぁ体は返してくれるんだね?」
真理『あぁ。そのかわり
君には別の世界に飛んでもらうよ。』
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